WindowsPCを使う 基礎編 その2

●WindowsPCを使う 基礎編 その2

1.Windowsで何が変わったか?

WindowsというOSが登場してからそれまでのPCと何が変わったのでしょうか?
1つは操作性が大きく変わりました。それまでのパソコンはプロンプトと呼ばれる入力待ち状態にコマンド(主にプログラム名)をキーボードで打ち込んでプログラムを起動していました。
この操作方法はWindowsでも残されており、すべてのプログラム⇒アクセサリ⇒コマンドプロンプトから呼び出すことができます。
これがWindowsではマウスでスタートメニューから起動するプログラムを選んでクリックしたり、エクスプローラーと呼ばれるプログラムでユーザーが作ったデータを開く動作でプログラムが起動するようになりました。
このようになったことでユーザーはコマンドの名前を覚える必要がなくなり視覚的な操作でプログラムを起動できるようになりました。

ここで覚えておくべきことは、プログラムとそれによってできたデータをファイルという形でコンピュータの中に蓄えており、データファイルには拡張子とよばれるファイルの種別を表す文字列が付いているということです。
この拡張子と呼ばれる文字列は、ファイル名の後ろについている.(ドット)の後ろにある文字列をいいます。
たとえばエクセルで作ったファイル「小遣い帳」という名前をつけると保存したファイル名全体は小遣い帳.xlsxという名前になります。(Excel2003までは拡張子がxlsでした)
このように最後の数文字でPCはファイルの種類を判別して起動するプログラムを決定しています。

もうひとつ変わった点は、マルチタスク化されたことです。
マルチタスクとは、時間的に短い時間で複数のプログラムを起動したり止めたりする事で同時に動作しているように見せることです。

昔のOSはシングルタスクとよばれ1つのプログラムを起動するとほかには使えませんでしたが、Windowsは1つのプログラムはいくつかのウインドウ(窓)で操作し複数のプログラムを同時に動かすことができるようになりました。
これにより出てくる弊害は、電源をすぐに切ることができなくなりました。
以前のパソコンは停電でパソコンが消えるとそれまでのメモリ内容がすっかり消えてしまうため保存していないデータはなくなりましたが、ファイルを壊すことはありませんでした。しかしWindowsではデータを遅延書込み(プログラムがファイルを書く命令を出してもOS側がある程度たまってから書き込むようにする事)が行われるなったことで突然電源が切れるとファイル自体を壊してしまうようになっています。

2.Windowsが隠したもの
1.で書いたような変化が起きてWindowsが隠蔽したものは、まずはファイルの種類を示す拡張子が隠されました。これはエクスプローラの「ツール」メニューにあるフォルダーオプションを変更する事で拡張子を表示する事ができます。具体的にはフォルダーオプションを起動して「表示」と書かれたタブをクリックし「登録されている拡張子は表示しない」というところのチェックをはずすと拡張子が表示されるようになります。
さらにファイルの種別からプログラムを開いたり、メニューからプログラムを開くことにより使用されているプログラムがハードディスクの何処に何と言う名前のプログラムファイルであるかを隠しています。

3.Windowsの概念
OSとしてのWindowsは昔のパソコンではそれぞれのプログラムで作っていた操作性を統一するという機能も備えています。Windowsではログオンすると初めに、デスクトップ画面という画面が表示されます。(Windows7まではこのインターフェイスです)これは机の上をイメージしたもので机の上に書類を広げるイメージで各ウインドウをイメージしています。
各ウインドウの操作は、OSとしてのWindowsが与えているものなのでどのウインドウでも同じ操作が行えるようになっています。

用語解説
ファイルストレージに記録されたプログラムやデータ
エクスプローラーWindowsで使われるファイルマネージャでファイルの操作を提供している。
拡張子ファイルの種別を示すファイル名の最後のドット以降に続く文字列
タスク起動しているプログラムのことでマルチタスクと言うと複数のプログラムの同時進行を意味します。

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