●WindowsPCを使う OSの機能編 その3
たとえば出張先から会社のPCの中にあるいくつかのファイルがほしいときにどういった方法があるかと言うと、VPN(仮想プライベートネットワーク)と呼ばれるものがあります。
この機能はWindowsではかなり古くから搭載されています。そのほかにもモデムによる着信(VPNはインターネット越しに着信するように設定します。)機能を使う方法があります。
これはいわゆるPPP(Point-to-point Protocol)と呼ばれる機能を使ったものです。Windowsでこの機能を使うにはインターネット越しに行うVPNで接続するのかそれともモデムを介した接続を行うのかで変わってきます。
VPNで接続する場合、前準備としてルーターにVPN接続が来た場合にどのPCに接続するかを教えてあげる必要があります。
これはルーターの機能にもよりますが、VPNパススルーと呼ばれる機能があるものであればVPNパススルーの先に着信先のPCを指定します。
VPNパススルー機能がない場合は、DMZ(この機能はたいていあります。)ホストとして着信用のPCを指定します。着信用に指定するPCはIPアドレスが変わってしまうとまずいのでLAN内で固定IPを振っておく必要があります。
ルーター側にこの設定ができたら、VPNの受け側のPCで着信設定を行います。
着信設定を行うにはまず、ネットワークと共有センターを開き左側にある「アダプターの設定」を開きます。
開いた画面の「ファイル」メニューから「新しい着信接続」を選び、接続するユーザー⇒接続方法(ここでインターネット経由を選ぶとVPNモデムを選ぶと電話による着信になります。)⇒ネットワークソフトウエアを選んで「アクセスを許可」ボタンを押すと着信用の接続が出来上がります。
この設定の際PCによっては、接続方法のところに複数表示されるものがあります。これはハードウエア構成によるもので、以下のハードがある場合VPN以外の着信を作ることができます。
ハードウエア | 解説 |
ガラケーを接続 | ガラケーには昔からモデムとしての機能が搭載されているものが多数あり、直接つながなくともBluetoothによるペアリングでも使えるものがあります。 |
音響モデム | 電話かいい線につなげるモジュラージャックが付いているPCはこれが使えます。相手先PCは電話をかけて接続します。内線電話でも使えるものがあります。 |
古いプリンタポート | 古いプリンタポートは双方向で通信する機能があり俗に言うインターリンクケーブルと言うケーブルで接続すると着信できます。この接続方法をPLIPといいます。 |
シリアルポート | RS-232Cと呼ばれるポートがある場合クロスケーブルを使って他のPCとつなげます。シリアルポートにはOIOIと言うマークが付いてます。この接続方法をSLIPと呼びます。 |
ネットワーク余り普及していなかったころは、こういったハードウエアで接続していました。なお着信を行うPCは常時電源が付いている必要があります。その設定は前のページにあります。